家計簿をつける上で得られるメリットと家計を見直すポイントを解説し、時間が無く忙しい人でも簡単に会計を管理することが出来る家計簿アプリをご紹介します。
家計簿をつけるメリット
毎月に必要な生活費がわかる
家計簿をつけることでどのような商品にお金を使ったのか、無駄な出費があったのかが分かり、長期間での予算組みの参考になる1ヶ月に必要な生活費を把握することができます。
お金に対する意識が変わる
生活費がわかるようになると、これからの生活の予算を立てることができます。
また予算を立てることにより、できるだけお金を節約する意識が芽生え、以前よりもお金を大切に利用するようになります。
生活習慣を改善できる
家計簿のデータから、生活を見直すことができます。
例えば外食費が多い場合は自炊を始めるキッカケになったり、タクシー代が多い場合にはなるべく自転車を使ったり歩くようにするなど、生活習慣の改善に繋がります。
ライフプラン設計に役に立つ
月々の生活費を把握することによって、将来的な支出が分かり、子供の教育費用や生活費などの貯金額を割り出すことができます。
将来に向けた資金計画を立てることで、収支のバランスを把握でき、これからの生活に余裕が持てるでしょう。
家計の見直しポイント
固定費に着目する
固定費とは収入の増減に関わらず、一定に発生する費用を指します。
家賃やインターネットの通信費、生命保険料、光熱費などが固定費に含まれます。
電力会社を自由に選択できる電力自由化により、光熱費を月々数千円単位で下げることができ、インターネットの通信費も、スマホの料金プラン変更や不要な有料サービス登録の解除により見直せます。
一度固定費を見直してしまえば、月々で固定費の削減率が安定するため、長期目線で効率的にお金を節約できます。
使途不明金をなくす
使途不明金とは、目的が分からない支出を指します。
商品のレシートを紛失し、何にいくら支払ったかを忘れてしまうのはよくあることでしょう。
使途不明金を発生させないためには、商品購入後すぐに家計簿をつけるか、レシートをしっかり保管しておくことが重要です。
出費の内訳を把握する
出費の内訳を知ることは、無駄な出費の削減に繋がるため重要です。
例えば、食費の内訳をはっきりわかるように見える化すると、外食代、朝食代、昼食代、夜食代などの出費が分かり、どの費用が一番かかっているか、どれが一番減らしやすいかなどを考えることができます。
無理のない予算を設定する
毎月の出費の傾向を把握することで無理のない生活予算を組むことができ、思わぬ使いすぎを防げます。
いくら予算を見直しても赤字になる場合は、その赤字分を無駄な出費としてではなく今の暮らしには必要な出費と捉えるべきです。
子供の成長や日頃の趣味などに合わせて予算設定すると良いでしょう。
過去の収支を参考にして特別出費を備える
1年以上前の収支データを参考にすることで、年間を通しての毎月の定常的に発生する出費と、美容院代や衣服費などの不定期な特別出費が明らかになり、より自分のライフスタイルに適切な予算を組むことができます。
オススメの家計簿アプリ
Zaim:日本で最も利用されている家計簿アプリ
株式会社Zaimが運営するアプリで、2020年6月29日時点、約850万ダウンロードされている日本最大級の家計簿アプリです。
無料で使えますが、プレミアム会員はウェブサイトから契約する場合とアプリから契約する場合とで料金が異なります。
プレミアム会員では連携している銀行口座残高の確認や、確定申告の申告書類を自動入力機能を用いて作成できます。
ウェブサイトから契約する場合は月プランで月額440円(税込)、年プランで月額365円(税込)となり、アプリから契約する場合は月プランで月額480円(税込)、年プランで月額400円(税込)となります。
機能
- レシート撮影で購入した商品や金額を自動入力できる
- 約1500社の金融機関との連携により銀行ATMやクレジットカードなどの入出金情報を自動記録できる
- 収入と支出の具体的なカテゴリーをカスタマイズできる
- 新たな収支のカテゴリーを追加したり、カテゴリーの色を変えることで見やすくできる
- PC、スマホ、タブレットなどの複数の端末で1つのアカウントを共有できる
- 確定申告の時に医療費控除やセルフメディケーション税制のどちらの税制優遇を適用可能かの診断機能が搭載
以下の画像のように、レシートを撮影します。
レシートの内容は以下のように記録されます。
おかねレコ:早く簡単に使える
スマートアイデア株式会社が運営するアプリで、2020年6月29日時点、約400万ダウンロードされている人気の家計簿アプリです。
無料で使えますが、クラウド会員は月プランで月額480円(税込)、年プランで月額280円(税込)になります。
クラウド会員では家族で家計簿の共有やカメラでのレシートの読み取り、データのバックアップができます。
機能
- 電卓型の金額入力で簡単に操作できる
- カテゴリーに分けられた円グラフで支出のデータを分析できる
- お金の使いすぎを防ぐ予算機能で1日の予算と1ヶ月の予算を把握できる
- 収入と支出の具体的なカテゴリーをカスタマイズできる
- 以下のように支出を記入する時にはシンプルな電卓操作ができる
マネーフォワードME:外部サービスと連携できる
株式会社マネーフォワードが運営するアプリで、2020年4月時点、約1000万の利用者数を突破しています。
無料で使えますが、月額480~500円(税込)でプレミアム会員に登録できます。
プレミアム会員では連携できる口座やカードの数に制限がなかったり1年以上前の家計簿のデータを見返すことができる。
機能
- 電子マネーやクレジットカード、銀行口座の自動での入出金情報が見える
- 毎月の出費の内訳を知る事ができる
- 住宅ローン残高を確認できる
- レシート撮影で購入した商品や金額を自動入力できる
- 以下のように銀行口座やクレジットカードなどと連携できる
- 見やすい収支のグラフも特徴的
家計簿レシーピ!:レシートをスキャンするだけ
大日本印刷株式会社が運営するアプリで、2020年1月24日時点、約400万ダウンロードされている人気の家計簿アプリです。
完全無料アプリとしてAppStoreファイナンスで1位を獲得しています。
機能
- レシート撮影で購入した商品や金額を自動入力できる
- 収支をグラフやカレンダーで見直せる
- 以下のように購入した食材でおすすめのレシピを提案してくれる
かけ〜ぼ:シンプルな画面
Team.Alfonsinoが運営するアプリで、2020年6月29日時点、約300万ダウンロードされています。
会員登録なしで無料で使えます。、約300万ダウンロードを突破しています。
機能
- 紙の家計簿に近いデザイン
- 収支をグラフ化できる
- 固定費を自動で登録できる
- 自分好みのテーマカラーに変更できる
- 複数の帳簿を管理できる
- バックアップ機能でデータを移行できる
- 以下のようにカレンダー形式で収支を確認できる
色のついた円グラフは視覚的にわかりやすいです。
Dr.Wallet:正確に家計管理をする
株式会社Bear Tail Xが運営するアプリです。
無料で使えますが、月額600円(税込)でプレミアムプランに登録できます。
プレミアムプランではレシート撮影時にデータ化が正確にされたり広告を非表示にできます。
機能
- オペレーターが手作業でレシートの画像内の情報を正確に入力
- 安全性が高いシステムを導入
- 購入した商品の履歴をもとにクーポンを提供
- 過去に購入した商品と似たような商品のクーポンが発行され、クーポンの商品のレシートを送信するとキャッシュバックを受け取れる
- アプリが指定する対象商品を購入するとAmazonポイント、nanacoポイント、電子マネーWAONポイントと交換できる
- 以下のような収支のグラフが作成される
- 対象の商品を購入するとポイントが付与される
FORTUNE CITY:ゲーム感覚で家計管理
Fourdesireが運営するアプリで、2020年6月29日時点、約500万ダウンロードされています。
無料で使えますが、広告を非表示にする場合は税込240円を支払う必要があります。
ダウンロード数は約400万を突破しています。
機能
- 支出を記録すると町が成長していくようなゲーム感覚を味わえる
- 収支をグラフ化できる
- 以下のように支出を記入すると費目に合った建物が建設されていき、町が成長していく
LINE家計簿:LINEアカウントと連携ができる
LINE Pay株式会社が運営するアプリで、2020年2月6日時点、登録ユーザー数は約500万人をと突破しています。
完全無料アプリで、LINEアプリを使っていればアプリのダウンロードは不要です。
機能
- 毎月の予算を立てて支出の管理ができる
- クレジットカードや銀行口座の自動での入出金情報が見える
- 1週間や1ヶ月の支出総額などの定期的なレポートを確認できる
- LINEアプリから収支を記入できる
- 以下のように費目ごとに予算を組むことができ、お金を節約できる
お金のプロに相談するのも1つの方法
家計簿で家計の見直しをすることも良いですが、ファイナンシャルプランナーなどのお金のプロに相談すれば、プロの目線でより具体的かつ客観的に家計の問題点や改善点を把握できます。
一般的にお金のプロが教えるお金の節約方法としては、固定費の削減があります。
住宅費や通信費、光熱費、保険料、子供の習い事費用などの固定費を減らすことで効率よく持続性の高い節約ができます。
最後に
家計簿をつけることで毎月の収支が分かるだけではなく、生活習慣の改善にも繋がります。
家計を見直す大きなポイントとしては、固定費の見直しを意識しましょう。
家計簿アプリの利用により効率よく家計を管理することに加え、お金のプロへの相談により、家計の問題点を把握し、改善することをオススメします。